オタク娘ヒガハラによる『幻想楽団 Sound Horizon』の話題がメインなブログ。 他、谷山浩子さんや漫画の話なども少々。
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さて。前の記事でSoundHoizonの、主題を真っ先に持ってくる手法について語りましたが
主題が明らかにされたところで、インパクトがなければ印象として残りません。
音楽や物語といった創作において、印象というものは最も重要なものであります。

【2インパクト=主題を印象付ける素材】

SHはインパクト勝負といっても過言でない名(迷?)台詞が存在します。
その随一が【Chronicl2nd】の「黒の預言書」の冒頭部分に来る

「<黒の神子>(ルキア)よ…私は悲しい…!君ならば書の真理が理解できると思っていたのだがねぇ…まぁ良い…歴史を変えられると思い上がっているのなら…いつでも掛かって御出でなさい…(以下高笑い)(黒の預言書 より歌詞引用)」

Jimangという、SH一特長的な声を持つ男性を使い、しかも初っ端から高笑い。
これでインパクトがないというならば、何をもってしてインパクトというのであろう、というぐらいにすごい台詞。
「ルキア」という主人公の存在を明記しながら、
そして、さらりと「書の真理」「歴史を変えられると思い上がる」という、さらりとキーワードも入れていて、「歴史を辿る少女と世界の物語」という主題の印象付けに買っています。

台詞によるインパクトは、①で触れなかった【Lost】でも取り入れられています。
こちらは最後の「永遠の少年」で、主題とインパクトを担っています。

「ねぇ君、生きてるって楽しいかい?(永遠の少年 より歌詞引用)」
から始まるこの曲は、
「奪い続ける物語を…」
「忘れ続ける物語を…」
「失い続ける物語を…」
「幻想の名を騙りそこに在る現実を…」(永遠の少年 より歌詞引用)
という部分によって、ばらばらであった各曲に、共通性を持たせます。
そして少年の「生きてるって楽しいかい?」という台詞は、Lostという感覚に恐怖感や欝の感情を付属し
主題を忘れがたいものにさせます。


また、歌詞・メロディによる印象付けは【Elysion】と【Roman】に挙げられます。

【Elysion】は、サビの「ねぇお父様、その楽園では……」を連続して連ねることで
「少女と父親」の存在を強く前面に出すと同時に、主題の「楽園」の存在を意識付けし
少女の描く「楽園」を狂気じみたものに変質させ、「奈落=ABYSS」との表裏一体を感じさせます。

【Roman】は、「生まれて来る朝と 死んで行く夜の物語(Roman)(朝と夜の物語 より歌詞引用)」のメロディが、最後の「11文字の伝言」にも使用され、さらにCDのラストから再び冒頭へとつなげる循環構成にも一役買っております。
このメロディを繰り返すことによって、「繰り返す朝と夜、生と死の物語」をいう主題をことさらに焼き付ける効果を持っています。


そしてインパクト勝負といえば【聖戦のイベリア】の「再征服!再征服!!」でしょう。
もうコレは語る必要もないくらいではないでしょうか。


このように、SoundHorizonの楽曲は「主題」をもってして物語をわかりやすいものにし、「インパクト」をもって、「主題」の存在を印象付けて
「物語と音楽の融合」や「CD一枚をひとつの物語とすること」を可能のしたと考察できます。



次は、SoundHorizonが一曲一曲に持たせる共通性についてです。
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【2008/01/18 10:12】 | SH雑記
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